情報通信省と政府宗教委員会は9日、ベトナムの宗教と宗教政策をまとめた白書を発行した。全132ページから成り、仏教、キリスト教(カトリック)、キリスト教(プロテスタント)、カオダイ教、ホアハオ仏教、イスラム教、バハイ教など16の宗教について紹介している。
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白書によると、ベトナムには人口の27%に相当する2650万人余りの信徒が存在する。宗教指導者は5万4000人余り、宗教団体の代表は13万5000人存在し、宗教施設は2万9658か所ある。36の宗教組織が公認されている。
信徒数をみると、仏教は1400万人余りで全体の半数以上を占め最も多い。施設は1万8544か所。次いでカトリックは700万人余り、7771か所。プロテスタントが3位、カオダイ教が4位で続いている。
宗教組織は政治・社会生活への参加が認められており、第15期(2021~2026年)国会では5人の宗教指導者が国会議員に当選している。省・市レベルでは指導者や団体の代表123人が、郡レベルでは同500人近くが、村レベルでは同5600人余りが、それぞれ人民評議会の議員に当選している。
白書は、各宗教が法の前に平等で、政府が宗教を理由に待遇の差別をしないことを確認し、「いかなる個人や宗教組織も法律に従って活動すれば、禁止されることはない」と記している。