教育訓練省は、全国の省・市の教育訓練局および文化スポーツ観光局に対し、プールの数や運営効率、管理責任などについて管轄地域内で見直しを行い、民間団体などからリソースを動員するなどして、児童の水難事故防止のための水泳教育を強化するよう促した。
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同省が労働傷病兵社会省の報告を引用して伝えたところによると、ベトナムでは2015年から2020年の間に、毎年平均にして約2000人の子供が溺死している。
また、全国63省・市中59省・市の教育訓練局の報告をまとめた統計によると、2022年末時点で、プールがある学校の数は2184校で、全体の8.6%程度に留まった。多くのプールは老朽化が進んでおり、水質が保証されておらず、修理・メンテナンス向けの資金や、水泳教育に関する有資格スタッフも確保できないのが現状だ。
なお、一部の学校では、生徒指導の場として学校近くのプールを長期レンタルしたり、外部業者と事業提携して移動型プールを校内に設置したりする形で対応している。