- フォー専門店で車椅子客が差別被害か
- 男性がSNSで障がい者差別の被害告発
- 当局が事実確認中、店側は否定
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車椅子の若い男性がハノイ市内のフォー専門店2軒を訪れた際にサービスを拒否されるなどの差別を受けたとソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿し、「人権侵害だ」などと店側の対応に批判が集まっている。ハノイ市情報通信局が現在、事実確認を行っている。
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告発を投稿したのは、ティックトッカー(TikToker)としても活動するV・M・Lさん。Lさんによると、12日にガールフレンドとフォー専門店を訪れた際、ガールフレンドがスタッフにLさんを階段の上まで運んでほしいと頼んだところ、「当店にはあなたのような人を運ぶスタッフはいない」と断られたという。
いやな気分になった2人だが、その後、馴染みの店に移動して今度は普通に入店し、注文することができた。しかし、客席スペースが狭かったため、Lさんの車椅子がわずかに店主のスペースに侵入した。すると、女性店主が突然立ち上がって「この人を入店させたのは誰?」とスタッフを叱り飛ばした。
スタッフが「このお客さんは常連さんで、いつも車椅子でこのように座っていただいています」と説明すると、店主は「これでは仕事にならない」と語った。
Lさんは、このような理不尽な態度を取られたことで、フォーが喉を通らずに飲み込むのが難しかったと話し、一緒にいたガールフレンドの目からは涙がこぼれていたという。
Lさんは、投稿の中でフォー専門店の名称を公開しなかったが、SNSでは大きな話題になり、店側の行為を非難し、当局に対応を望むという意見が多くあがった。一方で、注目を集める目的で炎上狙いの投稿をした可能性もあるとして、信ぴょう性を疑問視する人も多かった。
なお、Lさんの常連店とされるフォー専門店の責任者は、「Lさんとガールフレンドは12日午前に来店した。2人が店主の後ろに座っていたことで店主が作業しにくかったため、店主は次回からはこのエリアに座らないようにお願いした。当店が障がい者を差別したとの内容は事実ではない」と説明した。