カインホア省:A/H5N1型鳥インフルエンザ感染の男性21歳が死亡

2024/03/26 06:58 JST配信
  • 2年ぶりにA/H5N1型鳥インフル感染者確認
  • 発熱と咳、症状改善せず受診して感染発覚
  • 国内では累計128人が感染、死亡率51%

 A/H5N1型鳥インフルエンザ感染者がベトナム国内で確認された。感染が確認された男性(21歳、カインホア省ニンホア町ニンチュン村=xa Ninh Trung, thi xa Ninh Hoa在住)は23日に死亡した。

(C)Bnews
(C)Bnews

 男性は11日に発熱や咳などの症状が出たため、薬を飲むなどして自宅治療した。しかし、症状が改善しなかったため、16日にニンホア町医療センターを受診。ここで肺炎と診断され、カインホア総合病院に転送された。

 同省疾病管制センターは19日、患者からサンプルを採取し、同省ニャチャン市のパスツール研究所に送付。22日発表の結果で、男性がA/H5N1型鳥インフルエンザに感染していたことが確認された。

 疫学調査結果では、男性はテト(旧正月)期間中、自宅近辺で野鳥の捕獲を行ったことが分かっている。ただし、男性が住む地元地区では、家禽が病気で死亡するなどの現象は確認されていない。

 当局は男性と濃厚接触があった人々のリストを作成し、健康観察を行っているが、現在までに新たな感染者は見つかっていない。

 国内では2014年以降、長い間、A/H5N1型鳥インフルエンザ感染者が確認されていなかったが、2022年10月に東北部地方フート省で1件を確認。今回死亡した男性は、それ以来2人目の感染者ということになる。

 なお、2003年から現在までにベトナム全国では128人がA/H5N1型鳥インフルエンザに感染し、このうち65人が死亡。死亡率は50.8%に達している。

 2024年3月現在、人に対するA/H5N1型鳥インフルエンザの治療法は存在せず、予防ワクチンもない。ただし、人から人への持続的な感染はこれまでのところ確認されていない。

[An Ninh Thu Do 25/03/2024 / Bnews 20:45 24/03/2024 U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 A/H9N2型鳥インフルエンザウイルスの国内初の感染者が確認された。感染者第1号となったのは、南部メコ...
 ホーチミン市パスツール研究所はこのほど、カンボジアで11歳の少女がH5N1型の鳥インフルエンザに感染し...
 ベトナム保健省傘下の中央衛生疫学研究所は20日、国内で鳥インフルエンザA(H5)の新規感染者が確認され...

新着ニュース一覧

 ベラルーシを公式訪問したトー・ラム書記長は、同国の首都ミンスクで現地時間12日、アレクサンドル・ル...
 国連開発計画(UNDP)はこのほど、「人間開発指数(HDI)報告書2025」を発表した。  ベトナムのHDIは0....
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 日本の外務省が発表した2024年の査証(ビザ)発給統計によると、同年における全在外公館のビザ発給数は前...
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら  パリ:本場バ
 各省・市の計画投資局のデータによると、2025年4月に全国で新規設立された外資企業および支店、営業所...
 人工知能(AI)音声処理技術を基盤とした要素技術の研究・開発およびソリューション・サービスの提供を手...
 分析機器や半導体、自動認識などの事業を手掛けるジーエルテクノホールディングス株式会社(東京都新宿...
 製造業や外食業を中心に外国人材の派遣を手掛けるCare Earth株式会社(大阪府大阪市)は、ベトナム現地法...
 二輪・四輪のクラッチおよびEV/CASE領域の製品の製造・販売などを手掛ける株式会社エフ・シー・シー(静...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビ
 懐石料理を中心とした和食レストラン「梅の花」などを展開する株式会社梅の花グループ(福岡県久留米市)...
 トー・ラム書記長は11日、ロシア公式訪問の一環として、ロシア国営石油会社ザルベジネフチ(Zarubezhnef...
 東日本大震災をきっかけに2011年に宮城県石巻市で創業した株式会社ラポールヘア・グループ(宮城県石巻...
 ビングループ[VIC](Vingroup)の子会社で、国内トップの観光・リゾート・
トップページに戻る