- 中国人3人とベトナム人37人に有罪判決
- 年利2346%、被害者100万人以上
- 不正利益のうち5兆VNDを海外に送金
南中部沿岸地方クアンナム省人民裁判所は25日、中国人率いる高利貸し・債権回収の取り立てルートの被告40人に有罪判決を下した。被告は、元締めの中国人3人と共犯のベトナム人37人。
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ルー・ワン被告(37歳)、リー・シャオフー被告(41歳)、ウー・ジャンチャオ被告(42歳)の3人と、他複数の中国人(既にベトナムを出国)が2018年にベトナムに入国し、高利貸し・債権回収の取り立てを始めた。ルートはアプリとウェブサイトを使って法外な金利を適用する闇融資サービスを行っていた。
金利は年1981~2346%に達し、被害者は100万人以上に上る。債務者が借金を返済しなければ、ルートのメンバーらは、債務者の写真や身分証明書の画像、ポルノ写真を使った合成写真を拡散するなど、悪質な手口で脅迫していた。
摘発までの融資総額は20兆VND(約1220億円)に達し、ルートは8兆VND(約490億円)もの不正利益を得ていた。このうち5兆VND(約305億円)は複数のペーパーカンパニーを介してマネーロンダリングを行った上で、仮想通貨とその他の違法な手段によって海外に送金された。
ルー・ワン被告はマネーロンダリング罪で禁固11年、高利貸し罪で禁固1年9か月の計12年9か月、リー・シャオフー被告はマネーロンダリング罪で禁固10年、高利貸し罪で禁固1年3か月の計11年3か月の禁固刑をそれぞれ言い渡された。
ウー・ジャンチャオ被告は高利貸し罪に問われ、禁固1年6か月の判決で、犯行に加担していたベトナム人被告37人は執行猶予付き禁固9か月~禁固1年6か月の判決だった。
同事件をめぐり、関連機関は捜査範囲を拡大しており、第2期として70人近くが裁判にかけられる見通しだ。