- 学生らによる「バナテリー」プロジェクト
- 実験当初はバナナの皮集めに苦労も
- 市共産党青年団のコンテストで最優秀賞
ハノイ工科大学、国民経済大学、貿易大学の10人の学生グループが、バナナの皮からリチウム電池を製造することに成功した。グループはバイオマス燃料の研究から、このスタートアッププロジェクト「バナテリー(Banatery)」を生み出した。
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グループメンバーのグエン・ティ・フエン・チャンさんによると、バイオマス燃料の原料を研究する中で、バナナの皮は工場に供給してリチウム電池を製造するのに適していることが分かったという。バナナの皮は、ドライフルーツやドライバナナの生産工場から供給される。
別のメンバーは、実験当初のバナナの皮集めの苦労を語った。クラスの同級生に1週間バナナを食べ続けるよう協力を求めたり、バナナを使った料理を工夫したりして、約半年かけて皮を収集。その後、何度も失敗を繰り返しながら2年近く研究と議論を続け、ようやく製品の完成にこぎ着けた。
ハノイ工科大学傘下の化学生命科学大学の3人の教員の指導を受けて進めたバナテリープロジェクトは、ハノイ市共産党青年団が主催した「スタートアップシティコンテスト2024」で最優秀賞を獲得した。