- タグ装着で野良犬と区別
- 規則を守らない飼い主を取り締まり
- 観光客への影響を抑える有効策として期待
東南部地方バリア・ブンタウ省コンダオ郡人民委員会は6日、コンダオ島内で飼われているペットの犬にQRコードを印字したタグを装着し、野良犬との区別や、放し飼いにするなど規則を守らない飼い主の取り締まりを図る取り組みを開始したことを明らかにした。
(C) laodongtre |
(C) laodongtre |
放し飼いの犬が道行く人を追い回したり、噛みついたりする事例は各地で後を絶たない。同郡では2023年に約100件の犬による咬傷事故が報告され、被害者は狂犬病ワクチンの接種を受けるなどの対応を余儀なくされている。
このような状況を受けて同郡経済部が、飼い犬の数を正確に把握した上で科学的な管理手法を導入することを提案した。
これまでに887枚のQRコード付きタグが犬を飼う家庭に配布された。タグには、飼い主の名前や住所、犬の狂犬病予防接種の状況などが記録されている。
10日から放し飼いの取り締まりを強化し、タグを装着していない犬は捕獲する。タグを装着した犬が公共の場をうろついていた場合も、犬を捕獲し飼い主に罰金を科す。一度の違反であればペットを返還するが、再度違反した場合には返還せず、規定に基づいて処分する。違反した飼い主が党員、公務員、各機関・企業の職員・従業員である場合、その所属長に対して、当人を年末に「厳しく評価」することも求める。
同郡人民委員会によると、島内のペット管理にITを活用する初の試みで、観光業が盛んな島における、放し飼いの犬による観光客への影響を抑える有効策として期待される。