クアンニン省:5つの洞窟が違法コンクリート化、商業目的で改装

2025/03/21 13:21 ICT配信
  • 洞窟を「イベントセンター」として使用
  • コンクリート化で生態系にも大きな影響
  • 地質的・生態的・景観的価値の損失に懸念

 東北部地方クアンニン省カムファー市カムドン街区(phuong Cam Dong, TP. Cam Pha)のバンコー(Ban Co)山にある5つの洞窟が違法にコンクリート化され、「イベントセンター」として使用されている。

(C) VIETJO/Sa Huynh
(C) VIETJO/Sa Huynh

 コンクリート化されたのは、◇ティエンダン(Thien Dang)洞窟、◇ロンバン(Long Van)洞窟、◇ゴーガン(Ngo Ngang)洞窟、◇キムクイ(Kim Quy)洞窟、◇ゾイ(Doi)洞窟の5つの洞窟から成るブンドゥック(Vung Duc)洞窟群だ。

 この洞窟群は商業目的の改装により深刻な影響を受けている。洞窟群内の「イベントセンター」はブンドゥック社が運営している。

 同社は、洞窟内の床をコンクリートで固め、タイルを敷き、照明設備、テーブルや椅子、トイレを設置し、この場所をパーティーやイベントを行う会場へと変貌させた。

 洞窟群の中で最も大きく、「コウモリ洞窟」の意味を持つゾイ洞窟は、かつて多くのコウモリが生息していたが、現在は完全に姿を消している。以前はコウモリの鳴き声が洞窟内に響いていたが、コンクリート化された後、生態系に大きな影響が出ている。

 洞窟内では既に数千人規模のイベントが開催され、食事をしたり、子どもたちが洞窟内で遊び回ったりする光景も見られた。さらに、同社はトラックを使って機材を洞窟内に運び込んだという。

 こうしたコンクリート化によって洞窟群の地質的・生態的・景観的価値が失われることが懸念されている。また、この事態を招いたことに対する管轄機関の管理責任を問う声も上がっている。

 なお、この洞窟群はカムファー市の管轄下にあり、クアンニン省人民委員会によって観光地として認定されている。管轄当局は、洞窟内での経営活動を認可していないとし、同社に対し洞窟から全てのテーブルや椅子などを撤去するよう命じた。

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