- 商工省と複数省・市の太陽光発電違反事件
- 元商工次官ら12人の被告に有罪判決
- EVNに損害賠償約68億円の支払い命令

商工省と複数の省・市における太陽光発電事業を巡る違反事件で、ハノイ市人民裁判所は、ホアン・クオック・ブオン元商工次官(男・62歳)を含む12人の被告に対し有罪判決を下した。
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同事件では、電力・再生可能エネルギー局の指導を担当していたブオン被告が、国家電力計画に違反し、複数の案件を違法に承認した。さらに、電力買取価格に関する優遇措置を不正に適用する決定を下した。
これにより、商工省傘下のベトナム電力グループ(EVN)は2020年から2023年にかけて、◇チュンナムグループ(Trung Nam Group)傘下のチュンナム・トゥアンナム太陽光発電所、◇スーパー・エネルギー(Super Energy)傘下の第3ロックニン太陽光発電所、◇第16リコジ太陽光発電のソラファーム・ニョンハイ太陽光発電所の発電所3か所から、不適切な価格で電力を購入する結果となり、EVNは1兆0430億VND(約57億円)の損失をこうむった。
ブオン被告は、公務執行上の職権乱用罪で禁固6年の判決を言い渡された。
また、電力・再生可能エネルギー局や商工省傘下の電力調節局、EVNの元幹部合わせて8人の被告は同じ罪に問われ、それぞれ禁固4~6年の判決だった。
さらに、税務当局に所属していた元幹部3人は、責任を果たさず甚大な被害をもたらした罪に問われ、執行猶予付き禁固3年の判決をそれぞれ受けた。
裁判所は、発電所3か所の投資主に対し、損害賠償としてEVNに1兆2500億VND(約68億円)を支払うよう命じた。