警察に不信感を抱いた父、娘を轢いたトラック運転手を銃撃後に自殺

2025/05/12 04:23 JST配信
  • 娘を轢いたトラック運転手に父が復讐
  • 初動対応にミスか、省警察が再捜査
  • 交通死亡事故は刑事事件として立件へ

 南部メコンデルタ地方ビンロン省警察は、2024年9月4日にチャーオン郡(huyen Tra On)を通る省道901号線で発生した女子生徒の交通死亡事故について、刑事事件として立件することを決定した。

(C)Dan Tri
(C)Dan Tri

 この事故では、N・N・B・Tさん(当時14歳)がトラックに轢かれて死亡した。トラック運転手のグエン・バン・バオ・チュン容疑者(男・33歳)は当日、路面に停車していたピックアップトラックを追い越そうとして対向車線に侵入し、電動自転車に乗っていたTさんを轢いて死亡させた。

 Tさんは友人の運転する電動自転車の後方を走行していた。チュン容疑者のトラックが車線を越えてきたのを見た友人が自転車を停めたところ、後ろを走っていたTさんがこれに衝突して転倒。その直後、Tさんはトラックに轢かれ、病院で死亡が確認された。

 郡警察は2024年12月、事故の主な原因は、Tさんの前方不注意および運転時に安全距離を保たなかったことと結論付けて、刑事事件として立件しないことを決定。一方、チュン容疑者については行政違反にとどまると判断された。

 これに対し、郡人民検察院は2025年1月17日、判断に異議を唱えて再捜査を要求。しかし郡警察は1月23日、再び不起訴処分を決定し、2月10日の検察院の再要求にも応じなかった。

 こうした地元警察の対応に強い不信感を抱いたTさんの父親N・V・Pさんは4月28日、拳銃を所持してチュン容疑者宅を訪問し、庭先で頭部を撃って殺害を図った。その後、Pさんは国道54号線をチャーオン町(thi tran Tra On)方面へ約200m歩いた地点で、自身の頭部を撃ち抜いて自殺した。

 Pさんはその場で死亡。一方、チュン容疑者は一命を取り留め、現在も病院で治療を受けている。今回の事件を受けて、公安省は再捜査の実施とともに、初動対応に当たった関係者の責任追及を厳格に行うよう指示。ビンロン省警察は、一連の事件について引き続き捜査を進めている。

© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

新着ニュース一覧

 ハノイ市共産党委員会常務委員会は、ベトナム文化の発展に関する政治局決議第80号-NQ/TWを実施するため...
 ロシアを公式訪問中のファム・ミン・チン首相は23日、首都モスクワの首相府でロシアのミハイル・ミシュ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 中東での紛争を背景とした航空燃料価格の高騰と供給不安を受け、ベトナムの航空各社は路線の運休など対...
 ハノイ市郊外のダイスエン村(旧フースエン郡)ダーチャット村落の人々は、ベトナム語の標準語とは別に、...
 ハノイ市の都市鉄道(メトロ)を運営するハノイ・メトロ(Hanoi Metro)と米クレジットカード大手ビザ(Visa...
 外務省の24日の発表によると、北朝鮮の第15期最高人民会議第1回会議において、金正恩(キム・ジョンウン...
 観光不動産開発を中核とする地場系コングロマリット(複合企業)サングループ(Sun Group)は23日、米国の...
 株式会社ヤクルト本社(東京都港区)の海外子会社であるベトナムヤクルト(ホーチミン市)は、4月1日に新商...
 ホーチミン市タンミー街区(旧7区)のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen...
 シンガポール系グラブ(Grab)が発表した2025年年次報告書によると、同年の連結売上高は前年比+20.0%増...
 エネルギーシンクタンクのエンバー(Ember)が発表した最新の報告書によると、2025年におけるベトナムの...
 中東情勢の緊迫化に伴う液化石油ガス(LPG)の供給懸念が高まる中、国内で唯一、一貫した生産体制を築い...
 ベトナムのIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)傘下の
 ベトナム国内の石油元売り各社は、エネルギー安全保障の強化と化石燃料の輸入依存からの脱却を目指し、...
トップページに戻る