- 偽機能性食品の製造・販売に書類不正発行
- 高齢者や子どもを主なターゲットに販売
- 脱税のため二重帳簿作成も
公安省捜査警察機関は、偽の機能性食品の製造・販売事件で、保健省傘下の食品安全局の元局長グエン・タイン・フォン容疑者(男)ら5人を収賄容疑で逮捕したと発表した。
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フォン容疑者のほか、食品安全局所属の食品安全研修・応用センター所長のディン・クアン・ミン容疑者および同局の職員2人が逮捕された。また、副所長のグエン・ティ・ミン・ハイ容疑者が在宅起訴された。
捜査の結果、フォン容疑者らは、メガファコ(MegaPhaco)社長 兼 メディUSA(MediUSA)会長のグエン・ナン・マイン容疑者(男・36歳)が率いる偽機能性食品の製造・販売ネットワークに対し、適正製造規範(GMP)認証書や製品公表登録の受理証などを不正に発行していたことが明らかになった。
マイン容疑者らは2016年以降、複数の企業を設立し、中国などから仕入れた原材料を使用して「米国製」や「欧州製」と偽った商品を製造・販売していた。製品の多くは、表示されている成分量のわずか30%未満しか含まれておらず、高齢者や子どもを主なターゲットにして販売されていたという。
また、マイン容疑者らは脱税のため、社内用と税務用で異なる二重帳簿を作成し、国家の税収に損害を与えていた。
当局による倉庫や販売拠点への立ち入り調査では、全国で流通していた偽の機能性食品およそ100tが押収された。