- 台湾製ワクチン、99%超の予防効果確認
- 3年かけて実施した第3相臨床試験
- EV71ウイルスによる手足口病のみに有効

ホーチミン市パスツール研究所は22日、「エンテロウイルス71(EV71)ワクチンの開発と応用:手足口病に対する公衆衛生対策の強化」と題する科学ワークショップを開催し、同研究所が臨床試験を実施した2種類の手足口病のワクチンが台湾で流通していることを明らかにした。
![]() (C) tuoitre |
同研究所疾病予防管理部のルオン・チャン・クアン部長によると、台湾製のワクチンを2700人余りに対して接種した臨床試験で、99.21%の予防効果が確認され、重大な副反応や入院が必要となる症例は見られなかった。
これは3年かけて実施した第3相臨床試験で、2024年11月に終了した。ワクチンはEV71ウイルスが原因の手足口病のみに有効であり、他の病原による感染を防ぐことはできないという。
パスツール研究所は、別のEV71ワクチンの臨床試験を以前にも実施しており、今回が2回目。2種類とも台湾での流通が認められている。
同研究所によると、5月11日時点で、ベトナム国内で1万4600人の手足口病の感染が確認されており、感染者数は増加傾向にある。手足口病は2011年以来、感染者数と死亡者数が多い5つの感染症のうちの1つとなっている。