- 1か月ほど前にベトナムからの接続遮断
- Wi-Fiでアクセス可能、4Gや5Gは不可
- 当局や通信事業者からの公式発表なし
9日午後、ベトナムの多くのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)利用者が、1か月ほど前にベトナムからの接続が遮断されたメッセージアプリ「テレグラム(Telegram)」の利用が可能になったとシェアした。
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接続の遮断後、テレグラムを利用するにはプライベートネットワーク(VPN)ツールを使うしか方法がなかったことから、この出来事は瞬く間にインターネットユーザーの関心を集めた。
ただし、現時点でも依然として正常にアクセスできないとするユーザーは多く、Wi-Fiを使えばアクセス可能な場合もあるが、第4世代移動通信システム(4G)や第5世代移動通信システム(5G)の回線ではアクセスできないようだ。
9日午後時点で、テレグラムの遮断が解除されたのか、それとも技術的不具合やシステム調整などの結果としてアクセス可能になったのか、当局や通信事業者からの公式発表は出ていない。
科学技術省傘下の通信局は5月末、警察当局の要請に基づき、通信事業者に対して、テレグラムへの接続を遮断するための技術的措置を講じ、6月2日までに対応について報告するよう求めていた。
公安省によると、ベトナム国内で作成されたテレグラムのチャンネル・グループのうち68%が有害なもので、反政府的資料の拡散を目的に作られ、参加者が数万人に及ぶグループも多い。最近ではテレグラム上での詐欺事件も多発し、総額1兆VND(約55億5600万円)超、1万3000人超の被害が出ているほか、2300万人分の個人データ売買なども確認されている。