古都ホイアンを愛するスウェーデン人女性

2008/03/16 08:43 JST配信

 金色の長髪が美しいスウェーデン人女性エレン・スウェーデンマークは現在、中部の古都ホイアンでカルチャースタディーズプログラムの管理の仕事をしている。エレンが初めてベトナムを訪れたのは1996年、両親と一緒の訪問だったが、その時彼女はとてもベトナムを気に入り運命的なものを感じたという。

 エレンの両親は1970年代にベトナム戦争反対運動に参加していた。家族は1988年からハノイをはじめいくつかの地方を訪れるようになったが、ホイアンを訪れたのは1996年が初めてだった。作家の母は新聞紙上で何度もこの美しい土地についての話を書き、ライターの姉もホイアンの子どもたちについての記事を書いている。

 エレンは大学を卒業すると、インドで地域開発に関する研究チームに参加した。その後再び母と共にホイアンを訪れた時、偶然オスロ大学が実施しているカルチャースタディーズのプログラムを知る。「担当者と連絡を取ってプログラムの内容を調べ、すぐに参加を決めたの。家族も賛成してくれたわ」

 彼女にとってホイアンは今や故郷のようなものだという。スウェーデンに帰っても1週間もするとここが恋しくなる。シンプルな暮らし方や家族の強いきずなは、彼女がとても愛する部分であり、自分もそのように生きたいと思うのだという。

 スウェーデンで修士課程を修了すると、彼女はホイアンに戻り、生徒として参加していたカルチャースタディーズの事務局で働くようになる。「マスターをとった時、指導教授が事務局の仕事を紹介してくれたの。1年の半分はホイアンで働けると聞いて、すぐにやりますと答えたわ」

 カルチャースタディーズはオスロ大学とその他の北欧の大学がインドや中国やベトナムで実施している実習プログラム。学生たちは授業を受けるほか、実際に現地でその地方の人々の暮らし方を学ぶ。実習の場所として選ばれるのは、設備の充実した会場よりも文化観光地区であるハアン村の竹でできた建物の方が多い。「私たちは学生に、土地の人々や文化に触れてもらいたいと思っています。観光に来ているのではないのです」とエレン。

 最後にエレンはこう語った。「ホイアンもまた、開発とそれを管理する能力の間で矛盾を抱えています。押し寄せる観光客と環境の問題、伝統文化の衰退、富裕層と貧困層の経済格差。観光業や商業が発展しても、その恩恵を受けられない人もたくさんいます。私は今、こういったテーマに関心があるんです」

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