ハノイのシネマ・パラダイス時代を振り返る、映画館の歴史

2015/11/29 06:01 JST配信

 いくつかの映画館では、映画クラブの活動が盛んになった。1994年に生まれた小さな映画館ファンズランドは、世界の古典的映画や欧州の芸術映画を上映し、その後に作品や監督の解説を行った。ファフィルムシネマの映画クラブは、最新の娯楽映画を他に先駆けて上映することで人気を呼んだ。

(C)VnExpress,st.かつてのタンタム映画館
(C)VnExpress,st.かつてのタンタム映画館

 2000年代に入ると、インターネット上に多くの映画フォーラムが開設された。映画好きの若者らがオフ会で映画を上映し、意見を交換した。クアンドイ映画館はそうした人達が集まる場になった。

 設備が整った民間の映画館が出現するのは2005年からで、国営の映画館は分が悪くなった。タンタム映画館は改修後に以前の名称「マジェスティック」に戻したが、民間映画館に比べると設備面で見劣りがする。市内中心部という絶好の場所にあるが、以前の活気は見る影もない。

 ダイドン、メーリン、キンドの3つの映画館は閉館し、バーやゲームセンターなどに姿を変えた。ダンズン、バックマイ、クアンドイ、ゴックカインなどの映画館はまだ存在しているものの青息吐息。ザンチュー映画館は11月23日に閉館したばかりだ。時代の流れとはいえ、かつてのパラダイス時代を知る人は残念に感じている。

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[VnExpress,25/11/2015 | 00:12 GMT+7,O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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