配車サービス「Grab」で活躍する盲目のベトナム人プログラマー

2017/12/17 05:17 JST配信

 さらに、学校と両親のサポートにより、シンガポールでの研修と就職のための奨学金を得た。「私はシンガポールについて、アジアの中心で、才能のある人々が世界中から集まる場所だということしか知りませんでした。本当にすばらしい機会を得ました」とザンさん。

(C) zing, ChannelNewsAsia, ザンさん(右)
(C) zing, ChannelNewsAsia, ザンさん(右)
(C) zing, ChannelNewsAsia, 点字のついた職場のコーヒーメーカー
(C) zing, ChannelNewsAsia, 点字のついた職場のコーヒーメーカー

 またしても友人の誘いでザンさんはグラブの求人に応募。2人は面接に進んだ。「あのとき、面接官に『プログラミングができますか?あなたたちにできるかどうかわかりませんが』と言われたらどうしよう、と私たちはとても不安でした。幸い、面接官は私たちの専門知識について聞いただけでした」とザンさんは振り返る。

 当時、ザンさんは3か月間にわたるインテル(Intel)でのインターンシップを終えて、キャプチャ(Captcha)関連の仕事をしていた。そんな中、彼の自信とカリスマ、そしてユーモアは、グラブの採用担当者に強い印象を残した。ザンさんの採用担当者は、「彼を採用すべきかどうか、彼と一緒に働くとなるとどうなるのか。採用担当のリーダーがたずねると、担当者は皆『採用しましょう』と答えました」と語った。

 2017年2月にグラブへ入社したザンさん。以来、グラブはザンさんの職場となる研究開発部が入ったビルのエレベーターのボタンや、コーヒーメーカー、デスク、食堂などあらゆるものや場所に点字を貼り付けた。ザンさん自身も、シンガポールに移り住んで、文化や生活環境に適応する方法を学ばなければならなかった。

前へ   1   2   3   次へ
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 「視覚障がい者は、不便ではあるが、不幸ではない」。社交ダンス講師のチャン・クオック・トゥーさん(...

新着ニュース一覧

 「豚骨麺屋一番軒」や「肉汁餃子のダンダダン」などの飲食店運営や食品販売などを手掛ける株式会社ベス...
 企業のサステナビリティ経営を支援する株式会社ゼロボード(東京都港区)は、グリーン成長や持続可能な開...
 7日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが大型株の牽引により上昇し、史...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市の中心部には、築140年以上の給水塔が今も存在している。この建築物は、19世紀末にフラン...
 トー・ラム書記長 兼 国家主席は5日から7日にかけてインドを国賓訪問し、ナレンドラ・モディ首相および...
 配車アプリを展開する地場Beグループ(Be Group)は、5月8日より各種サービスの料金を+2~11%引き上げる...
 インドネシアのフィンテック企業クレディボ(Kredivo)は6日、ベトナムのデジタル銀行ティモ(Timo)の買収...
 ベトナム国家銀行(中央銀行)によると、2025年末時点で15歳以上の国民の銀行口座保有率が約89%に達した...
 レ・ミン・フン首相はこのほど、戦略的技術および戦略的技術製品のリストを定めた決定第21号/2026/QD-T...
 インドにおける2026年1~3月期の電気自動車(EV)販売台数ランキングで、ベトナムのEVブランドがトップ4...
 国内最大手の格安航空会社(LCC)ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)の子
 観光不動産開発を中核とする地場系コングロマリット(複合企業)サングループ(Sun Group)によると、南部...
 観光不動産開発を中核とする地場系コングロマリット(複合企業)サングループ(Sun Group)傘下のサン・フ...
 ハノイ市ドンアイン村の国家展示センター(VEC)で、5月13日(水)から15日(金)まで、「ベトナム国際広告設...
 科学技術省によると、全国における第3世代移動通信システム(3G)、第4世代移動通信システム(4G)、第5世...
トップページに戻る