ヒエウさんのカフェでは毎年数十tのコーヒー豆を消費し、1日に1000杯を販売する。コーヒーのほかにもアイスティーやジュースも売る。価格はいずれも1万5000~2万VND(約71~94円)と安い。
(C) baodansinh |
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ヒエウさんは幼少期を振り返り、「初めてコーヒーを味見したのは、たぶん僕が3歳のころです。あの頃はまだ今のように街も賑わっておらず、歩道も広かったので、近所の友人たちとよく外で遊んでいました。カフェの前を行ったり来たりしながら、お客さんが立ち上がって帰り、まだコップにコーヒーが残っているとこっそり飲んでいたんです。そうするうちにコーヒーに慣れてしまい、コーヒーを飲んでも眠れないなんてことはありませんでした」と語った。
カフェ・タイで若者に最も人気のある「チェックイン」スポットは、ヒエウさん自身が壁に描いた「Den Ha Noi lam coc nau(ハノイに来たらミルクコーヒー)」という文字の前。ミルクコーヒー(Ca phe nau、南部ではCa phe sua)はこのカフェで最もよく売れている商品だ。
ヒエウさんは、1歳になったばかりの息子にもミルクコーヒーにちなんで「ナウ(Nau)」と名付けた。ヒエウさん自身、息子にカフェを継いで5代目になって欲しいという希望があるわけではないが、家業のコーヒーに対する愛情は息子にも伝えていきたいと思っている。