レース鳩に熱中する人々、「基地」を自作し「戦士」を訓練

2022/02/20 10:16 JST配信

 「レース当日は、追い風か向かい風か、雨か霧かなど天候にも左右されるため、ブリーダーは予想した時間通りにハトが帰還するかどうかを知るのはとても難しいんです」とチャンさんは語る。

(C) vnexpress
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 さらにチャンさんはこう付け加えた。「しかも、ハトが二度と帰還しない可能性もあります。レース中にハトが行方不明になることはよくあることです。道中に疲れてしまったり、ワシやハヤブサ、タカなどの天敵に遭遇してしまったり、まれに人間に狩られてしまうこともあります」。

 長距離レースの場合、疲れ果てたハトはいったん着陸し、少しの時間、もしくは一晩休んでから再び飛び立ち、基地を目指すこともある。

 「戦士たちは道中に多くの試練や危険を乗り越えなければならないので、彼らが基地に帰還するというのはとても誇らしいことなんです」とチャンさん。

 チャンさんは「基地に帰還すると、ハトは疲労困憊の様子で、眠りこけてしまいます。羽はぼさぼさで、身体に傷ができていることもあります。自分のハトが無事に帰還すると、とても幸せで最高の気分です」と付け加えた。

 戦士が基地に帰還すると、ブリーダーは出発前に脚環につけられたシールのスクラッチを削り、書かれた番号を主催者にテキストメッセージで送信し、帰還を報告する。最も早く主催者にテキストメッセージを送ったブリーダーの戦士が、すなわちレースの勝者となる。

 チャンさんによると、飛行速度は短距離レースで時速70~80km、長距離レースで時速40~50kmだという。

 「2017年に行われた、南中部沿岸地方クアンガイ省のドゥックフォー駅からホーチミン市まで(注:直線距離で約530km)のレースに参加した1羽のハトが、わずか6時間という記録的なスピードで帰還しました。ホーチミン市のレース鳩の中で、この記録を破ったものはいません」とチャンさんは語った。

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