村の皆で「共に働き、共に食べ、共に使う」、伝統を守る村の生活

2025/05/18 08:04 ICT配信

 築90年という家もある30軒の高床式住宅は現在も昔の姿のまま、住民の生活空間として使われ、観光客にも開放されている。子どもたちはテンやティンを学び、高いところにある輪に玉を投げ入れる民俗遊び「ネムコン(Nem con)」を楽しみ、タイー語を話すことで民族のアイデンティティを継承している。

(C) VnExpress
(C) VnExpress
(C) VnExpress
(C) VnExpress
(C) VnExpress
(C) VnExpress
(C) VnExpress
(C) VnExpress

 「タイハイ村は、タイー族の文化と高床式住居を守るために築かれました。私たちは高床式住居の『本体』だけでなく、その中に息づく文化的な生活や精神性そのものである『魂』をも守っているんです」とガーさんは語る。

 ガーさんは、若い世代が村長や長老たちの努力を引き継ぎ、「共に食べ、共に使う」という独自の生活様式を守り続けてくれるだろう、と断言する。

 ただし、タイハイ村のコミュニティは今や、タイー族だけのものではない。現在では、タイグエン省やハノイ市、東北部地方トゥエンクアン省、同フート省、北中部地方ゲアン省、南部メコンデルタ地方キエンザンなどの各地から、キン(Kinh)族、ヌン(Nung)族、サンチャイ(San Chay)族の家族も移り住み、共同生活を送っている。彼らは、幸福を重視し、伝統的な価値観を重んじるこの暮らしに共感し、移住してきたのだという。

 タイグエン市で数学教師として働き、定年退職したレ・ティ・ハオさん(女性)は、タイー族の文化に魅せられ、コミュニティの生みの親であるハイさんに憧れて、2007年に夫と子どもたちとともにタイハイ村へ移住した。養蜂と錦織物作りをしながら暮らしている。

 最初は『共に働き、共に使う』という仕組みに馴染めなかったが、共有することの喜びと貢献することの意味を理解してからは、幸せを感じるようになったという。「食べ物や着るもの、お金にこだわらない生活のおかげで心が軽くなり、自然と一体となって生きている実感があります」と語る。

 冒頭のノン・ティ・ハオさんは、ヌン族の父親とタイー族の母親を持つが、高床式住居で育ったのはまだ幼い8歳までだった。ハオさんは「タイハイ村で暮らすようになって、まるで幼少期に戻ったような、自分の民族の文化に包まれて生きているような気分になり、やっと本当の幸せを感じることができました」と語った。

前へ   1   2   3   次へ
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

新着ニュース一覧

 ベトナム財政省が3日に発表した経済動向報告によると、2026年1~9月期の国内総生産(GDP)成長率は前年同...
 政府は、2026年のベトナム文化の日と2027年のテト(旧正月)・建国記念日に伴う休暇に関する内務省の提案...
 1日午前0時、南部メコンデルタ地方と東南部地方を結ぶ全長約58kmのベンルック~ロンタイン間高速道路が...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 医師のレ・タイン・ドーさん(男性・81歳)は、過去21年間にわたり、集合住宅にある自宅を工房に改装し、...
 北中部地方フエ市トゥアンホア街区(phường Thuận Hóa、旧トゥアンホア区)のグエ...
 ハノイ市バーディン街区(phường Ba Đình、旧バーディン区)ホアンジエウ(Hoà...
 大手競売会社サザビーズ(Sotheby’s)がこのほど香港で開催したオークションで、ベトナムの巨匠ブー・カ...
 政府は、ガソリン・石油製品やその生産原料に対する税優遇措置の適用期間を12月31日まで3か月間延長す...
 ベトナム電力グループ(EVN)傘下の第2電力プロジェクト管理委員会(EVNPMB2)が管理する第1クアンチャック...
 韓国のHS暁星(ヒョースン)グループ(HS Hyosung Group)傘下で産業素材事業を手掛けるHS暁星先端素材(HS ...
 デンマークのジュエリーブランド大手「パンドラ(Pandora)」は1日、ホーチミン市(旧ビンズオン省)の第3...
 英コンサルティング会社エーオン(AON)が発表した東南アジアの昇給・離職率に関する調査によると、ベト...
 10月に施行される新規定をまとめて紹介する。 1. 都市開発における地方自治体への権限委譲  
 英国のタイムズ紙(The Times)が発行する高等教育情報誌「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(The Ti...
 ハノイ市のノイバイ国際空港は、国際空港評議会(ACI)による「空港カーボン認証(Airport Carbon Accredi...
トップページに戻る