日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2024年12月の訪日ベトナム人の数は前年同月比+8.0％増の4万人だった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行以前の2019年同月比では+30.7％増。12月としては過去最高を記録した。

イメージ写真

　2024年通年では、前年比+8.2％増の62万1100人。2019年比では+25.5％増となった。1～11月期の時点で2023年通年の57万3916人を超え、累計での過去最高を記録し、初めて年間で60万人を超えた。

　2024年12月の訪日外国人の数は前年同月比+27.6％増、2019年同月比+38.1％増の348万9800人で、過去最高だった2024年10月の331万2193人を超え、単月過去最高を記録した。また、1964年の統計開始以来、初めて単月として340万人を突破した。

　2024年通年では前年比+47.1％増、2019年比+15.6％増の3686万9900人となり、過去最高だった2019年通年の3188万2049人を超え、年間過去最高を更新した。

　ベトナムは、割安かつ査証(ビザ)の免除・取得が容易な東南アジアや中国などへの旅行需要の高まりや、9月にベトナム北部を直撃した台風3号(アジア名：ヤギ、日本では台風11号)による観光需要の低下などがあったものの、訪日数は堅調だった。

　また、ハノイ～広島線の増便などもあり、日本への直行便数は前年同月の水準を維持している。さらに、ホーチミン～松山間、ハノイ～鹿児島間などでチャーター便も運航された。