ハノイ市のノイバイ国際空港ではこのところ、外国人観光客が偽ガイドにだまされるケースが相次いでいる。
以下は典型的な例。ある旅行会社のガイドが到着予定のアメリカ人観光客3人の名前を書いたカードを持って空港の到着ロビーで待機していたが、とうとうこの3人に会えなかったため、航空会社に確認するとこの3人が確かにハノイ行きの便に乗っていたことが分かった。不審に思ったガイドがオフィスに連絡したところ、3人のアメリカ人客はすでに宿泊先のホテルに着いていることが分かった。3人に事情を聞いたところ、空港で彼らの名前のカードを持った別のガイドに声をかけられ、250万ドン(約1万3000円)という法外なタクシー代を払わされたという。
この旅行会社の責任者は、こうした巧妙な手口で外国人観光客を狙った偽ガイドが横行していると話す。彼らは、名前のカードとして手書きではなく印刷したものを用意し、客を信用させるため偽の契約書にサインまでさせるという。ガイドの出迎えを頼んだ際はご用心のほどを。