日本観光庁はこのほど、2014年度市場別訪日プロモーション方針概要を発表した。それによると、ベトナムではハノイ市・ホーチミン市の富裕層及び中間所得層を主要ターゲットとして、「四季の体感や日本ならではの体験」を訴求テーマにプロモーションを展開する。
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具体的には、最大ボリューム層※であるハノイ市とホーチミン市の「富裕層(約9万1000人)」及び「中間所得層(約252万5000人)」を対象に、桜、紅葉、雪などの自然景観や日本食、都市観光、伝統文化を訴求テーマにプロモーションを行う。
なお、ここで言う「富裕層」とは年間の世帯可処分所得が3万5000ドル(約357万円)超の世帯で、「中間所得層」は年間の世帯可処分所得が5000~3万5000ドル(約51万~約357万円)以下の世帯を指す。
また、ベトナムでは30歳未満の若年層が総人口の半数以上を占めることから、このうち20歳代の若者層(約1800万人)を潜在的ボリューム層※※と位置づけ、今後の永続的発展に向けてアプローチを行う。
若者層向けには、多様な日本食の魅力やライフスタイルのほか、アニメや漫画など若者に人気のコンテンツを活かしたプロモーションを展開する。
※最大ボリューム層:一番訪日数が多く、引き続き重要な層。
※※潜在的ボリューム層:現状まだ訪日数が少ないが、一定のマーケットがあると見込まれる層。