ハノイ市人民評議会は8日、「ハノイ市観光局」の設立案を可決した。これにより、現在の同市文化スポーツ観光局は、「観光局」と「文化スポーツ局」の2局に分離独立することになる。
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同市には、5175か所もの歴史文化遺跡が存在し、うち1050か所は国家級遺跡に指定されている。中でもバーディン区のタンロン城王宮跡(タンロン遺跡)は、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に指定されている。
自然景観や歴史文化遺跡など観光発展に有利な強みと可能性を数多く持ちながらも、それに見合った発展が見られず、2014年における同市の観光収入は11兆9300億VND(約670億円)に留まった。
また、年初6か月のベトナム全体における外国人訪問者数は前年同期比▲11.3%の380万4600人で、減少傾向が続いている。こうした現状を受けて、新たに観光局を設立することで、首都ハノイ市の更なる観光発展を目指す。同市観光局の本部は、バーディン区ディエンビエンフー通り17番地に置かれる予定。