北中部クアンビン省にある世界最大のソンドン洞窟は、生態系の復元と洪水時期の安全性確保を目的として、9月から12月末までの約4か月間、観光客の受け入れを一時停止する。
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ソンドン洞窟の閉鎖は、イギリス人洞窟専門家の要請を受けて同省人民委員会が承認したもの。閉鎖期間中、同地での観光業に従事する人々は、専門的な訓練を行うほか、地域の学校の塗装や観光地のごみ収集などのコミュニティ活動に参加するという。
同省の世界自然遺産フォンニャ・ケバン国立公園の一部のソンドン洞窟は、全長約9km、幅200m、最大高は240mに及び、2015年時点で世界最大の洞窟とされている。1990年にベトナム人ガイドのホー・カイン氏が発見した後、2009年にイギリス人洞窟専門家のハワード・リンバート氏らの調査隊が本格的な調査を行うまでは未開の地だった。
広大な洞窟の内部には、地下河川も流れており、奇妙な形の鍾乳石や生い茂ったジャングル、崩壊した天井部分から差し込む光など、神秘的な絶景が広がっており、洞窟探検ツアーが人気を集めている。