ハノイ市で28日、ベトナムと中国が「2つの国−6つの場所」と名付けた観光ルートのプロモーションを展開するための会議が開かれた。
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中国が3月中旬からベトナムへの団体旅行を許可したこともあり、会議には両国の旅行会社300社の代表者など、多数の関係者が出席した。
「6つの場所」に指定されたのは、中国の昆明、紅河ハニ族イ族自治州、ベトナムの西北部地方ラオカイ省、ハノイ市、北部紅河デルタ地方ハイフォン市、東北部地方クアンニン省。
中国がベトナムへの団体旅行を許可して間もないことや、またベトナムのビザ制度緩和方針もあり、この観光ルートは、中国人観光客を迎えるための絶好の機会となりそうだ。
コロナ禍を経て中国人の旅行ニーズにも様々な変化が見られており、両国の旅行会社は、体験をより増やす形で観光商品を一新する必要性があると認識している。
ある中国の旅行会社の社長は、「中国人はベトナムに旅行に行くことをとても楽しみにしている。ベトナムは、ハロン湾のような魅力的な自然景観が多く、弊社でもすでに1000組ほどの申し込みがあった」と話す。
また国内大手旅行会社ハノイツーリスト(Hanoitourist)のレ・ホン・タイ社長は、「体験型の商品を用意している。料金に見合う価値のある商品を提供し、顧客の満足度こそが、その尺度になると考えている」と話した。
コロナ禍前は、中国がベトナムを訪れる観光客の30%あまりを占める「お得意様」だったこともあり、両国の各地方は、この観光プロモーションの早期展開に向けて連携を急ぐ。
ベトナムは今年、年間800万人の外国人観光客の誘致を目指す。