ハロン湾:伝統的な木造帆船体験ツアー開始、新たな観光商品に

2026/04/25 09:01 JST配信

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産である東北部地方クアンニン省のハロン湾で4月25日より、同省の海洋文化の特色を色濃く残す新たな観光体験として、沿岸を航行する3枚帆の伝統的な木造帆船体験ツアーが開始される。

(C) congly
(C) congly

 初期段階では、地域住民および観光客に対して無料で提供される予定となっている。

1日6便の運行でハロン湾沿岸を周遊

 このツアーで使用される3枚帆の木造帆船は、逆風でも帆を用いて航行できる特殊な設計を備えた伝統的な船だ。初期段階では船の数が限られており、1隻あたりの定員が最大12人となっているため、乗船までに待ち時間が発生する可能性がある。

 ツアーの航路は約12kmで、ホンガイ(Hong Gai)街区の第1ハロン市場近くにある水上旅客ターミナルを出発し、コット5(Cot 5)海水浴場エリアを通過して出発地点に戻るルートとなっている。所要時間は約1時間で、家族連れや日帰りの短時間での体験を希望する観光客に適している。

 運行本数は1日6便の固定スケジュールとなっており、午前は8時、9時、10時、午後は14時、15時、16時に出発する。各船には2人の乗組員が配置され、安全を確保するとともに、航海中の案内役を務める。

伝統文化の保存と地元漁民の雇用創出

 この新たな観光商品は、単なる観光体験にとどまらず、環境に優しく持続可能なクアンニン省の観光イメージをアピールするハイライトになることが期待されている。乗客は伝統的な帆船の上でゆったりとした時の流れを感じながら、現代的なクルーズ船とは異なる体験を味わうことができる。

 また、事業計画によれば、帆船の操縦経験を持つ地元の漁民を優先的に雇用する方針が示されている。これは、沿岸での漁業から観光業への生計の転換を促す適切な方向性とみなされており、住民の生活の安定や伝統的な職業の保存に貢献する。

 さらに、乗組員は褐色の伝統着やアオグータン(五身衣)、葉笠などの伝統衣装を着用し、沿岸地域の観光ならではの親しみやすい雰囲気を演出する。

 この伝統的な木造帆船体験ツアーの導入は、ハロン湾における観光商品のエコシステムを豊かにするだけでなく、観光体験の価値をより深めることにもつながる。こうした取り組みは、リピーターの獲得や滞在時間の延長、そして地域における四季を通じた観光価値の向上に寄与するものとみられている。

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