熱帯モンスーン気候帯に属し、雨季(8月~1月)と乾季(2月~7月)を有する。冬は冷え込み、夏は干ばつが発生する厳しい気候で、台風の到来も多く、洪水被害がよく発生する。
地理 |
・東は南シナ海のトンキン湾(北部湾)、北はクアンチ省、南はクアンナム省及びダナン市、西はラオス(サーラワン県、セーコーン県)に接している。 ・省都フエ市はハノイ市中心部から南に654キロ、ホーチミン市から1071キロ。 |
歴史 |
・7世紀頃からチャム族のチャンパ王国の領土として栄え、1306年にチャンパ王国とベトナムのチャン(陳)朝が政略結婚を行った際、チャン朝の領土に編入された。 ・19世紀初頭には、ベトナム最後の王朝グエン(阮)朝(1802~1945年)の都「フースアン(Phú Xuân、富春)京」が置かれた。グエン朝時代の宮殿が多くあるが、1947~48年のフランス軍との戦いで被害を受けた。 ・ベトナムが南北に分断されていた時代は、南ベトナムの北端近くに位置する大学都市として知識人が多く集まった。フエ旧市街地は1968年のテト攻勢で戦場となった。 |
経済 |
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観光 |
<見所・イベント>
古都フエの遺跡群(Quần thể di tích Cố đô Huế):
フオン(Hương)川の両岸に位置する。広大な敷地を有し、王朝時代からほぼ昔のままの姿を残している遺跡群で、一番外側は防衛機能を持つ区域で、その内側の第2区域に王宮が建ち、更にその奥に紫禁城がある。同遺跡群は1993年にユネスコの世界遺産に登録された。王宮内には多くの寺院や皇帝廟が点在し、その側をフオン川がゆったりと流れている。 |
ランコービーチ(Bãi biển Lăng Cô):
フエ市から南へ70キロ、ダナン市から北へ30キロ離れた所にある。森と白い砂浜、透き通った碧い海が魅力的な全長13キロのビーチ。ダイビング、登山、フィッシング、ジャングルツアーなどが人気で、シーフードも美味しい。
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<特産品>
ブン・ボー・フエ(Bún bò Huế):
フエを代表する米麺料理。スープはピリッと辛く、麺はやや太く丸いのが特徴。具はスライスした牛肉や豚足、豚肉やエビのハムなどを使う。たくさんの香草を入れて食べる。
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コム・ヘン(Cơm hến):
ご飯の上にシジミと野菜をたっぷり載せ、その上からシジミ汁をかけて食べる。
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バイン・コアイ(Bánh khoái):
南部の名物料理バイン・セオ(Bánh xèo)に似ているが、それより小さく、生地がしっかりと中の具を閉じているので食べやすい。たくさんの香草を使い、ヌック・マム(魚醤)かマン・トム(エビ発酵味噌)に漬けて食べる。
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バイン・ベオ(Bánh bèo):
小さな小皿で米粉を蒸したもの。緑豆ペーストとみじん切りして炒めたネギなどをトッピングした後、ヌックマムを垂らして食べる。
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バイン・ボット・ロック(Bánh bột lọc):
半透明の生地の中にエビを入れた蒸し料理。ヌックマムに漬けて食べる。
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ベトナムの省・中央政府直轄市一覧 |
最終更新日:2022年2月18日
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