- 一次市場と二次市場の両方で共に急上昇
- ホーチミンとの販売価格差は10%に縮小
- 24年の新規供給戸数は1万2000戸の見込み
ハノイ市における2024年1~3月期のマンション販売価格は一次市場と二次市場の両方で共に急上昇したことが、不動産仲介大手CBリチャードエリス(CBRE)が先般発表したレポートで明らかになった。
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同期のマンション販売価格(付加価値税=VAT含まず)は1m2当たり5600万VND(約34万円)で、前期比+5.0%、前年同期比+19.0%上昇した。これにより、ホーチミン市との価格差は2022年末ごろの35%から10%へと大幅に縮小した。
一次市場だけでなく、二次市場でもハノイ市の同期のマンション販売価格は大幅に上昇した。1m2当たりの販売価格は前年同期比+17%上昇の3600万VND(約22万円)となっている。
ハノイ市における同期の新規供給戸数は2300戸、成約戸数は2000戸だった。2024年通年の新規供給戸数は前年比+20.0%増の1万2000戸と見込まれる。新規供給は主に高級セグメントに集中するため、販売価格は引き続き高止まりする見通しだ。
なお、ホーチミン市の2024年1~3月期の新規供給戸数は500戸程度に留まり、四半期として過去15年間で最低となっている。