- 17年にベトナム市場参入、配送事業を展開
- バイクや乗用車を利用した配車が可能
- 各社が激戦のベトナムの配車市場で注目

香港発のオンデマンド物流スタートアップ企業のララムーブ(Lalamove)はこのほど、ホーチミン市で配車サービスを正式に開始した。
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2017年にベトナム市場へ参入して以来、配送事業を展開してきた同社にとって、今回のサービスは新たな分野への進出となる。
新サービスでは、バイクや4人乗り・7人乗りの乗用車を利用した配車が可能で、既存の配送サービスと同様に、「Lalamove」アプリを使って簡単に手配できる。
現在、プロモーションを実施しており、コード「LADONDUA」を入力すると、バイクの配車は3万5000VND(約192円)、自動車の配車は5万VND(約275円)を上限に、50%割引が適用される。
ララムーブの配車サービス参入は、グラブ(Grab)、ビーグループ(Be Group)、グリーン・スマート・モビリティ(GSM)のサインSM(Xanh SM)、タダ(Tada)などが競合するベトナムの配車市場で注目を集めている。
特に、インドネシアの配車アプリサービス大手ゴジェック(Gojek)がベトナム市場から撤退し、約17%のシェアが空白となったことが、新規プレーヤーにとって絶好の参入機会となっている。
なお、インドの調査会社モルドールインテリジェンス(Mordor Intelligence)によると、ベトナムの配車市場規模は2025年に10億5000万USD(約1500億円)、2030年には25億6000万USD(約3660億円)に拡大すると予想されている。2025年から2030年までの年平均成長率(CAGR)は+19.5%となる見込みだ。