- ラックフエン港湾地区で埠頭2本開発
- 投資総額約710億円、28年稼働開始予定
- 稼働後の年間取扱能力最大190万TEU

フランスの海運大手CMA CGMはこのほど、ベトナムの地場大手タンカンサイゴン(サイゴンニューポート)総公社と共同で、北部紅河デルタ地方ハイフォン市のディンブー・カットハイ(Dinh Vu - Cat Hai)経済区内のラックフエン(Lach Huyen)港湾地区での第7埠頭と第8埠頭の開発プロジェクトを発表した。
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同プロジェクトはタンカンサイゴンが主導するもので、2023年5月に投資登録証明書を取得した。投資総額は12兆7930億VND(約710億円)で、うち自己資金が1兆9190億VND(約107億円)となる。稼働開始は2028年を予定しており、運営期間は70年間に設定されている。
埠頭2本はそれぞれ全長450mで、最大積載量1万8000TEUのコンテナ船が接岸できる。さらに、160TEU対応の全長200mのバージ専用バース、荷役設備、倉庫、港湾インフラなども整備される。稼働後の年間取扱能力は最大190万TEUとなる見込みだ。
両埠頭の稼働により、ベトナム北部の経済成長と輸出入貨物の増加に対応するほか、約600人の雇用創出も期待されている。
CMA CGMは、東南部地方バリア・ブンタウ省のジェマリンク深水港やホーチミン市のベトナム国際コンテナターミナル(VICT)などの港湾施設にも共同出資している。同社は現在、ベトナム全国の7港で週29本の定期航路を運航している。また、液化天然ガス(LNG)燃料を活用するなど、環境に配慮した持続可能な物流の構築にも注力している。