- 投資総額約368億円、第2期約165億円
- 年産能力が300億箱に増強
- 製品の55%以上が国内市場向け

食品用紙容器の開発・製造を手掛けるスウェーデンのテトラパック(Tetra Pak)は3日、ホーチミン市ビンタン街区(phuong Vinh Tan)の第2ベトナム・シンガポールA工業団地(VSIP2-A)工業団地にある食品用・飲料用紙容器生産工場の第2期を落成した。
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同工場の投資総額は2億1700万EUR(約368億円)で、このうち第2期の投資額は9700万EUR(約165億円)となっている。
第2期の完成により、同工場の年産能力が300億箱に増強され、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリピン、オーストラリア、ニュージーランドなどの市場に対応する。生産した製品の55%以上は国内市場向けとなり、ベトナムのパッケージ業界や食品・飲料(F&B)業界の自給自足能力の向上を実現する。
これに先立つ2日には、西北部地方ソンラ省にあるドンザオ食品輸出入(Doveco)の工場で、テトラパックが開発した常温保存可能な食品向けの容器包装ソリューション「テトラ・リカルト(Tetra Recart)」を導入した国内初の紙容器生産ラインが正式に落成した。
同ラインは投資額400万USD(約5億8000万円)で、生産能力は1時間当たり最大6000箱となる。
ドンザオ食品輸出入は同日、テトラ・リカルトで包装されたスイートコーンを日本市場向けに初めて出荷した。