- スマート駐車施設にEV専用枠設置
- 販売価格約280万円~、月額換算約5500円
- EV充電ポート完備、使用権証明書も
地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)子会社で住宅開発最大手のビンホームズ[VHM](Vinhomes)は、ハノイ市東部の新都市区「ビンホームズ・オーシャンパーク1(Vinhomes Ocean Park 1)」で、電気自動車(EV)専用の駐車枠を発売した。ベトナム国内でEV専用の駐車枠が販売されるのはこれが初めて。
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ビンホームズが発売したのは、同都市区内のスマート駐車施設「グリーンハブ(GreenHub)」内に設置される約390台分の駐車枠だ。同施設は延べ面積が約1万4220m2で、駐車フロア6層と商業サービスフロア1層で構成されている。
販売価格は1枠4億9900万VND(約280万円)からで、所有期間は43年間となる。月額換算では97万VND(約5500円)となり、現在のハノイ市におけるマンションの月極駐車料金よりも約20万~50万VND(約1130~2830円)安い水準だ。
各駐車枠にはEV充電ポートが備えられ、使用権証明書が発行される。使用・賃貸・充電権の譲渡も可能となる。まずは同都市区の居住者を優先して販売し、残りの枠があれば、外部にも販売する。
ハノイ市やホーチミン市では、駐車スペース不足が深刻化しており、ハノイ市のマンションの約90%は住戸数に対して駐車スペースが不足している状況だ。これを背景に、近年は不動産デベロッパーが駐車枠の販売・賃貸を進める傾向が広がっている。かつては市中心部の高級物件に限られていたが、現在では中級物件や郊外の物件にも一般化しつつある。