ベトナムの5Gサービスエリア、人口カバー率91%超に

2026/01/13 13:10 JST配信
  • 2大都市や主要工業団地などで重点的に整備
  • 700MHz帯周波数の競売成功が5G普及の要因に
  • ベトテルとVNPTが700MHz帯を落札

 科学技術省の2025年総括報告によると、ベトナムの第5世代移動通信システム(5G)の商用サービスエリアは同年末時点で全国人口の91.2%をカバーした。

(C)Dien Tu Ung Dung
(C)Dien Tu Ung Dung

 5Gネットワークはハノイ市ホーチミン市の2大都市や主要工業団地などで重点的に整備され、企業各社のスマート生産や自動化導入を後押しする形で整備が進んでいる。

 5Gの急速な普及を支えた要因として、700MHz帯周波数の競売成功が挙げられる。同周波数帯は電波の到達性に優れ、1800MHz帯に比べて約2.6倍のカバー範囲を持ち、基地局(BTS)数を3~4分の1に削減できるとされる。

 携帯通信大手ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)とベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Group=VNPT)はそれぞれ700MHz帯を落札し、全国展開において大きな優位性を確保した。一方、モビフォン(Mobifone)は競売に参加せず、今後の競争力低下が懸念される。

 通信インフラの高度化により、固定系ブロードバンドの平均速度は271.95Mbpsとなり、世界156か国中10位にランクインした。モバイル通信速度も160Mbpsに達し、104か国中15位と高水準を記録した。

 VNPTは2025年8月、同社が100%出資して整備した、ベトナムからシンガポールまでを結ぶ陸上ケーブル「VSTN」の運用を開始した。VSTNは、ベトナム企業が100%出資して整備した初の国際通信ケーブルとなった。

 このほか、ベトテルが参画している「アジア・ダイレクト・ケーブル(Asia Direct Cable=ADC)」が2024年12月に、VNPTが参画している光海底ケーブル「第2東南アジア・日本ケーブル(Southeast Asia-Japan Cable 2=SJC2)」が2025年にそれぞれ運用を開始した。これにより、国際通信容量は80Tbpsに拡大し、通信の安定性が大きく向上した。

 その結果、2025年の通信業界売上高は前年比8%増の176兆5600億VND(約1兆0600億円)に増加した。通信インフラの増強とデジタル化の推進がデジタル経済の成長、ひいては国内総生産(GDP)の成長の重要な原動力となっている。

 科学技術省によると、周波数管理や法制度の整備が、新技術の発展速度に追いついていないとの課題も残っている。同省は今年中に900MHz帯の競売を実施する予定で、5Gの安定運用と将来の第6世代移動通信システム(6G)展開に向けた基盤強化を図っていく方針だ。

[Dien Tu Ung Dung 08:57 09/01/2026,U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 英ブランドコンサルティング会社ブランド・ファイナンス社(Brand Finance)が発表した「2026年度版世界...
 ベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Group=VNPT)は4日、同社が100%出資...
 国防省傘下の携帯通信大手ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)は11日、シンガポールの通...

新着ニュース一覧

 ホーチミン市人民委員会は11日、同市ベトナム国際金融センター(VIFCホーチミン=VIFC-HCMC)の開所式を...
 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の
 ファム・ミン・チン首相は10日、シンガポールのローレンス・ウォン首相と電話会談を行い、包括的・戦略...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 テト(旧正月)が近づくと、宴席用やテト期間に備えた保存用として、海の魚の炭火焼きの需要が高まる。こ...
 国防省国防産業総局傘下の花火メーカーであるZ121工場は、2026年のテト(旧正月)に南部の人々に花火を供...
 保健省は9日、各省・市人民委員会宛てに公文書を送付し、路上販売の食品安全の確保を強化するよう要請...
 ハノイ市にある世界遺産のタンロン城王宮跡(タンロン遺跡)で、2026年の旧正月(テト)を祝う活動の一環と...
 ホーチミン市のタンソンニャット国際空港では、2月11日の利用客数が16万超となり、1日当たりの利用客数...
 教育訓練省は、英語および他教科を英語で教える教員の英語能力の実態把握に向けた調査を実施する。これ...
 人工知能(AI)と自動化の進展により、ベトナムの労働市場は大きな転換期に入っている。人材サービス大手...
 北部紅河デルタ地方フンイエン省教育訓練局によると、2025年末までに、数千人の教員が子音「L」と「N」...
 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の
 ホーチミン市人民委員会は、ビンクオイ街区における「ビンクオイ・タインダー新都市区案件」について、...
 米総合不動産サービス大手のジョーンズ・ラング・ラサール(Jones Lang LaSalle=JLL)によると、2025年...
 ホーチミン市道路鉄道交通警察部(PC08)は、2026年のテト(旧正月)を祝う新春花祭りの開幕式の開催に伴い...
トップページに戻る