ベトテルとシンガポール通信大手、新たな光海底ケーブル敷設で覚書

2024/04/15 14:20 JST配信
  • ベトナムとシンガポールを直結
  • カンボジア、タイ、マレーシアに支線
  • 安定したインターネットアクセスに貢献

 国防省傘下の携帯通信大手ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)は11日、シンガポールの通信大手シンガポール・テレコム(シングテル=Singtel)との間で、ベトナムとシンガポールを直結する光海底ケーブル「ベトナム・シンガポール・ケーブルシステム(Vietnam - Singapore Cable System=VTS)」の投資に関する覚書(MOU)を締結した。

(C) vietnamnet
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 MOUによると、VTSは最新式の光波長多重通信(WDM)テクノロジーを駆使した8ファイバーペア(8FP)の仕様となる。

 VTSの本線の陸揚げ地はベトナムとシンガポールで、このほかにカンボジア、タイ、マレーシアが支線の陸揚げ地となる。2027年4~6月に運用を開始する見通し。

 シンガポールと接続する光海底ケーブルが追加されることにより、海外に接続するベトナムの通信容量の増大、ひいては通信ネットワークの冗長性と安全性の向上にもつながり、安定したインターネットアクセスに大きく貢献するものと期待される。

 ベトテルはこのほか、南中部沿岸地方ビンディン省クイニョン市が陸揚げ地となる「アジア・ダイレクト・ケーブル(Asia Direct Cable=ADC)」と、南中部沿岸地方ダナン市が陸揚げ地となる「アジア・リンク・ケーブル(Asia Link Cable=ALC)」の2件の光海底ケーブル敷設プロジェクトにも参画している。

 ベトテルとは別に、ベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Group=VNPT)が出資している光海底ケーブル「SJC2(Southeast Asia-Japan Cable 2)」も整備中だ。

 なお、ベトナムの通信事業者は現在、以下の既存の光海底ケーブル合わせて5本の運用に携わっている。

◇「アジア・アメリカ・ゲートウェイ(AAG)」

◇「アジア・パシフィック・ゲートウェイ(APG)」

◇「アジア・アフリカ・ユーロ1(AAE-1)」

◇「イントラアジア(IA)」

◇「シー・ミー・ウィー3(SEA-ME-WE3=SMW3)」

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[Vietnamnet 11:27 12/04/2024, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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