整備中の光海底ケーブル2本、23年内に稼働開始予定

2023/02/14 04:13 JST配信

 整備中の光海底ケーブル「SJC2(Southeast Asia-Japan Cable 2)」と「アジア・ダイレクト・ケーブル(Asia Direct Cable=ADC)」の2本は、2023年中に稼働を開始する見通しだ。

(C)VTC
(C)VTC

 ベトナムと海外を結ぶ、この光海底ケーブル2本の稼働が実現すれば、海外への通信容量が大幅に増加し、安定したインターネットアクセスに大きく貢献するものと見込まれる。

 ADC案件に出資している国防省傘下の携帯通信大手ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)によると、ADCは既にベトナムに陸揚げされており、2023年7~9月中に稼働を開始する予定。同ケーブルの運用開始により、同社のベトナムから海外への接続容量は+18Tbps増加する見込み。

 ADCは、◇日本、◇中国、◇香港、◇フィリピン、◇ベトナム、◇タイ、◇シンガポールを結ぶ総延長距離約9800kmの光海底ケーブルで、設計容量は140Tbps。最新の光伝送技術を活用することで、アジア地域のネットワークの冗長性の確保、高信頼な通信の実現、回線需要変化への柔軟な対応にも貢献することが期待される。

 また、SJC2案件に出資しているベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Group=VNPT)によると、こちらも2023年中に稼働を開始する計画だという。SJC2は、◇日本、◇韓国、◇中国、◇台湾、◇香港、◇ベトナム、◇タイ、◇カンボジア、◇シンガポールを結ぶ総延長距離約1万0500kmの光海底ケーブルで、設計容量は144Tbps。

 ベトナムでは現在、過去最悪とも言える深刻な光海底ケーブルのトラブルが発生中。合わせて5本の光海底ケーブルに接続しているベトナムだが、◇「イントラアジア(IA)」、◇「アジア・アフリカ・ユーロ1(AAE-1)」、◇「アジア・アメリカ・ゲートウェイ(AAG)」、◇「アジア・パシフィック・ゲートウェイ(APG)」の4本でトラブルが同時発生しており、復旧作業はいまだ完了していない。

 現在稼働中の光海底ケーブルは、「シー・ミー・ウィー3(SEA-ME-WE3=SMW3)」の1本のみとなっており、インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)は陸上の迂回ルートの通信量を拡張するなどの対策を取ることで、海外へのインターネットアクセス容量の半分を補っているという。

 なお、SJC2とADCとは別に、ISPはバックアップ体制を強化するため、光海底ケーブルの新規敷設事業を積極的に推進していく考えだ。

© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 日本とベトナムなどのアジアを接続する大容量光海底ケーブル「アジア・ダイレクト・ケーブル(Asia Dire...
 国防省傘下の携帯通信大手ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)は11日、シンガポールの通...
 インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)によると、9月27日にトラブルが発生した光海底ケーブル「...
 インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)によると、2022年6月にトラブルが発生していた光海底ケー...
 某インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)の代表者が7日に明らかにしたところによると、トラブル...
 ベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Group=VNPT)によると、ベトナムと海...
 2022年末からの約1か月間に、ベトナムと海外を結ぶ光海底ケーブルで相次いで切断事故が発生した。現時...
 トラブルが同時発生している光海底ケーブル4本のうち、「アジア・パシフィック・ゲートウェイ(APG)」と...

新着ニュース一覧

 株式会社橋本組(静岡県焼津市)と株式会社小澤土木(静岡県浜松市)は、東北部地方タイグエン省(旧バクカ...
 国際労働機関(ILO)ベトナム事務所が発表した報告書によると、ベトナムの男女労働者の約1150万人(総雇用...
 第11期(2026~2031年任期)ホーチミン市人民評議会はこのほど開催された第2回会議で、トゥーティエム新...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ドローン製造会社のリアルタイム・ロボティクス(Realtime Robotics)の創設者であるルオン・ベト・クオ...
 レ・ミン・フン首相はこのほど、国家交通安全委員会および省・市の交通安全委員会の活動終了と解散に関...
 北部紅河デルタ地方ニンビン省で、同省初となる国際ブランドのホテル「プルマン・ニンビン(Pullman Nin...
 全国の20以上の空港を管理・運営するベトナム空港社[ACV](Airports Corpo
 ホーチミン市人民委員会はこのほど、「ホーチミン市ベンチャー投資ファンド(HCM VIF)」の設立式典を開...
 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の
 アニメ「ドラえもん」は、5月のしずかちゃんの誕生月と、「映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城」の...
 北中部地方ハティン省ブンアン経済区で18日、第2ブンアン火力発電所の落成式が行われた。同発電所は投...
 ベトラベル・エアラインズ(Vietravel Airlines)はこのほど、ハノイ市ノイバイ国際空港でエアバスA321型...
 南中部地方ダナン市文化スポーツ観光局は15日、同市で初となるアオザイフェスティバルを4月23日(木)か...
 トー・ラム書記長 兼 国家主席夫妻の14日から17日までの中国国賓訪問の枠組みの中で、ベトナムと中国は...
 ホーチミン市人民裁判所は17日、同居していた日本人男性を殴って死亡させたとして、傷害罪に問われてい...
トップページに戻る