- 陸上ケーブル「VSTN」の運用開始
- 越企業が全額出資の初の国際通信ケーブル
- 東南アジアのデータセンターを接続
ベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Group=VNPT)は4日、同社が100%出資して整備した、ベトナムからシンガポールまでを結ぶ陸上ケーブル「VSTN」の運用を開始した。
![]() (C) tienphong |
VSTNは、ベトナム企業が100%出資して整備した初の国際通信ケーブルとなる。全長約3900kmで、最先端の高密度波長分割多重(DWDM)技術を用い、全体で4Tbpsの設計容量を備えている。将来的には12Tbps以上への拡張も可能だという。
この陸上ケーブルは、◇ベトナム、◇ラオス、◇タイ、◇マレーシア、◇シンガポールの5か国を結ぶ。ベトナムの南中部地方ダナン市のVNPT拠点と、タイの「IDC Telehouse」、マレーシアの「MY01 Cyberjaya」と「Equinix JH01 Johor Bahru」、シンガポールの「Equinix」と「Global Switch」など、東南アジアのデータセンターを接続する。
なお、VSTNは、海底ケーブルのトラブルが頻発する中、戦略的なバックアップルートとして国の通信インフラの安定性と自立性を高めることが期待される。