- 旺盛な製品受託生産の需要に対応
- 生産エリアの拡大と加工設備の増強など
- 地域経済の発展に寄与する事業活動推進
電力機器メーカーの日新電機株式会社(京都府京都市)のグループ会社で、装置部品の受託生産および電力機器の製造・販売を行う日新電機ベトナム(Nissin Electric Vietnam、北部地方バクニン省)は、半導体製造装置業界のほか、再生可能エネルギー関連や電気自動車(EV)関連など、低炭素社会の実現に向けた旺盛な製品受託生産の需要に対応するため、2023年より生産エリアの拡大と加工設備の増強などを進め、生産能力向上に向けて事業体制を強化した。
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主な施策内容として、◇板金加工エリア拡大、◇電気亜鉛めっきライン構築、◇電子機器の受託製造サービス(EMS)の開始、◇独自カリキュラムを用いた技術者育成強化が挙げられる。
「板金加工エリア拡大」では、2023年1月に既存工場に隣接する延床面積1万3440m2のレンタル工場を新たに第3工場として設立し、板金加工エリアを拡大した。これにより、生産能力が約1.5倍に向上し、増加する受注に対応するとともに、高品質な製品の提供も実現した。
「電気亜鉛めっきライン構築」では、2024年に第3工場内に高品質かつ大型製品対応の電気亜鉛めっきラインを新たに構築した。このラインは環境基準を遵守しており、これまで外注していた大型製品のめっきを自社内で加工できる体制を整えた。さらに、顧客の多様なニーズに対応すべく、2025年2月から新たにめっきの受託加工も開始した。
日新電機ベトナムは、多品種・小ロットの装置部品加工を一括で引き受けており、日本だけでなく欧米など世界各地に顧客を有する。今後も幅広い需要に対応すべく、さまざまな加工プロセスにおいて拡大する顧客のニーズに応え、地域経済の発展に寄与する事業活動を推進していく。