ビンファスト、製造部門を分離譲渡へ 自動車産業撤退は否定

2026/05/15 13:53 JST配信

 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(Vinfast)は、製造部門を分離して約5億3000万USD(約840億円)で投資家グループに譲渡する再編計画を発表した。一部で自動車産業からの撤退が懸念されていたが、同社はこれを強く否定した。

(C) nhadautu
(C) nhadautu

 タイ・ティ・タイン・ハイ副社長によると、この戦略は資本効率を最適化し、「持たざる経営(アセットライト)」モデルへの移行を目指すものだ。ビンファストは今後、研究開発(R&D)やグローバル展開に資源を集中させる。

 北部紅河デルタ地方ハイフォン市と北中部地方ハティン省の工場は、関連会社のフューチャー・インベストメント・リサーチ・アンド・ディベロップメント(Future Investment Research and Development)が取得し、車両の委託生産を担当する。

 アセットライト化により運営コストを削減し、無借金経営を維持して2027年には黒字化を達成する見通しだ。

 今回の再編では、製造子会社のビンファスト・トレーディング・アンド・プロダクション(VinFast Trading and Production=VFTP)から一部資産を分離し、新会社「ビンファスト・ベトナム(VinFast Vietnam=VFVN)」を設立する。VFTPが国内工場や金融負債を維持する一方、インドやインドネシアの海外工場には影響を与えない。

 また、ファム・ニャット・ブオン社長が少数派投資家として譲渡先の投資家グループに参加することも確認されている。この再編計画は、5月27日の臨時株主総会で承認後、7~9月に取引が完了する予定だ。

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