ハノイ証券取引所(HNX)で29日、ベトナム初の国内炭素取引所が開設され、取引が始まった。炭素市場の構築は、温室効果ガスの排出削減を促し、グリーン経済への移行や2050年までの排出量実質ゼロ(ネットゼロ)目標の達成に向けた重要な一歩となる。
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取引の概要と参加企業
最初に取引が開始された商品は、コンプライアンス期間を2025~2026年とする温室効果ガス排出枠コード「VN2025」で、対象となる排出枠の総量は二酸化炭素(CO2)換算で5億1147万3846tに上る。同商品の最終取引日は2027年12月24日となる。
農業環境省気候変動局によれば、第1段階で排出枠の取引が許可された企業は92社に上り、ベトナム電力グループ(EVN)や鉄鋼大手で多角化路線を歩むホアファットグループ[HPG](Hoa Phat Group)傘下のホアファット・ズンクアット(Hoa Phat Dung Quat)をはじめとする鉄鋼、セメント、火力発電企業が含まれている。
市場の仕組みと今後の見通し
炭素取引所の取引メカニズムは通常の証券取引と類似しているが、対象は排出枠やカーボンクレジット(炭素クレジット)の売買を必要とする企業に限定される。企業は実際の排出量が割り当てられた枠を下回れば余剰分を販売でき、枠を超過した場合は追加で枠を購入する必要がある。パイロット段階となる2028年末まで、政府は政令第29号/2026/ND-CPに基づき、参加企業からの取引手数料を免除する。
英FTSEラッセル(FTSE Russell)によるベトナム市場の新興国市場への格上げが9月に発効する見込みで、ESG基準に基づく海外資金の流入が期待される。炭素取引所は、グリーンファイナンスや持続可能な発展に向けた資金調達チャネルとなる見通しだ。




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