ベトナム、8月から国内炭素取引所を運用開始

2025/08/05 06:05 JST配信
  • グリーン経済の推進に向けた取り組み
  • 28年末まで取引の仕組みづくりに注力
  • 29年から排出枠のオークション制度導入

 ベトナム政府は2025年8月1日、政令第119号/2025/ND-CPに基づき、国内炭素取引所の運用を開始した。これはグリーン経済の推進と温室効果ガス削減に向けた取り組みの一環で、カーボンニュートラル達成に向けた重要な一歩となる。

(C)Kinh Te Sai Gon
(C)Kinh Te Sai Gon

 政府は2028年末までの間、取引市場の整備、国家レベルの登録システムの構築、カーボンクレジットの取引・相殺に関する仕組みづくりに注力する。これにより、排出上限を超える企業が排出量の少ない企業からクレジットを購入できるようになり、全体の排出削減が促進されるとともに、企業のコスト効率も高まる見込みだ。

 2029年からは排出枠のオークション制度を導入し、関連する法制度の整備も進めていく。これにより、ベトナム企業が国際的なカーボンクレジット市場へ参加する道が開かれ、グリーン技術への投資促進や、国際競争力の強化が期待されている

 炭素取引所は、エネルギー転換と持続可能な成長を支える経済的手段として、今後のベトナム経済において重要な役割を果たすと見込まれている。

[Kinh Te Sai Gon 10:34 30/07/2025,U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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