アジア開発銀行(ADB)とベトナム政府はこのほど、気候変動適応型水利施設近代化プロジェクト向けに、総額4276万USD(約66億7100万円)の資金協力に関する合意に署名した。
![]() (C) Vien Quy Hoach Thuy Loi |
同プロジェクトは、東南部地方ドンナイ市、南中部地方ザライ省、同クアンガイ省の灌漑システムの近代化と水管理能力の強化を図り、農家の気候変動への対応力を高めることを目的としている。
7か所の灌漑システムを近代化することにより、安定した水源が確保される灌漑農地は2万1941ha、高付加価値作物の栽培や栽培作物の多様化を進める農地は1万1399haに拡大し、約29万5500人の住民が直接恩恵を受ける。
また、インフラ整備に加え、デジタル技術の導入やジェンダーへの配慮を含む灌漑サービス管理に関する国家ガイドラインの策定も進める。さらに、農家向けの研修では女性の参加率を最低40%とすることも盛り込まれる。
今回の資金協力は、ADBの通常資本財源からの融資4066万USD(約63億4300万円)と、日本政府が拠出し、ADBが管理する2つの無償資金協力から構成される。無償資金の内訳は、「豊かで強靭なアジア太平洋日本基金」からの150万USD(約2億3400万円)と、「高度技術信託基金」からの60万USD(約9400万円)となる。
ADBはアジア太平洋地域の包摂的かつ持続可能な発展を支援する国際金融機関で、ベトナムにとって重要な開発パートナーとなっている。今回の気候変動に対応する農業インフラへの投資を通じて、農村部の生計維持と食料安全保障の強化をさらに推進していく。







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