ホーチミン市警察は10月5日、畜産業で使用が禁止されている成長促進剤の一種「サルブタモール(salbutamol)」を使用して豚を肥育し、市場に大量流通させていたとして、食品安全規定違反、禁止品売買、贈賄、収賄の容疑で、計9人の容疑者を立件したと発表した。
![]() (C) Dragfyre / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0 |
容疑者らは2026年1月以降、ホーチミン市や南部メコンデルタ地方ドンタップ省などで、禁止物質を使用して肥育した豚1万t超を流通させ、その価値は6000億VND(約36億4000万円)を超えるとみられている。
捜査結果によると、警察は2026年7月末、トラック3台を検査し、サルブタモール陽性の豚280頭(うち80頭はアフリカ豚熱=ASFにも感染)を発見した。その後、東南部地方ドンナイ市内の養豚場など14か所を捜索し、陽性反応が出た豚3909頭(500t超)を発見し、処分した。
グエン・バン・ヒエウ容疑者(男・41歳)らは、グエン・ティ・チン・ヌー容疑者(女・37歳)から購入した禁止物質を飼料に混入して豚を短期間で急速に太らせていた。また、出荷約10日前に使用を中止し、肝臓の解毒剤や電解質製剤を与えることで検査を回避していたほか、ドンナイ市畜産・水産支局傘下の動物検疫・獣医診断検査センター所属の動物検疫官であるボー・クオック・ソン容疑者(男・37歳)に賄賂を贈り、実地検査なしで検疫証明書を不正取得していた。
警察は押収した1t超のサルブタモール(3000t超の飼料に混合可能な量)の入手経路や、流通先、その他の関係者について全容解明に向け捜査を進めている。また、当局は畜産事業者に対して禁止物質を使用しないよう注意を呼びかけるとともに、食肉業者や消費者に対しても不審な食肉の取引を行わないよう注意を喚起している。







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