26日朝、ハノイのサイゴン商信銀行(サコムバンク)で職員が、一見本物と見分けがつかないくらい精巧に偽造されたポリマー製10万ドン札(約770円)を発見した。
職員が照射機に当てて調べてみると、紙幣上の文様や発色などの細かい部分に違いがあることが確認された。加えて表面に触れてみると、本物では印刷による凹凸が感じられるのに対し、この偽札にはそれがなかった。
最近、警察はポリマー製の5万ドン(約380円)、10万ドン、50万ドンの偽札を運搬、保管、密売していた多くの事件を摘発しているが、国家銀行(中央銀行)によるとそれらの偽札はコットン製が主で、ポリマー製紙幣の偽札の発見は今回が初めてのケースであるという。
先ごろ、国会における陳述で、国家銀行総裁が、ポリマー製新紙幣は、コットン製旧紙幣よりコストはかかるが、丈夫で清潔、偽造しにくいなどの有益性を強調したばかりであった。
現在、2万ドン(約150円)、5万ドン、10万ドン、50万ドンの4種類のポリマー製新紙幣が流通している。10万ドン札は2004年9月1日に発行された。