- 複数の従業員が共謀、自社預金引き出し
- 社内調査チーム編成、全容解明に向け調査
- 24年3月期連結会計年度に特別損失計上
印刷や半導体関連マスク、物販、不動産などの事業を手掛ける竹田iPホールディングス株式会社(愛知県名古屋市)は8日、ベトナムでメタルマスクの製造販売などを行う連結子会社のPROCESS LAB.MICRON VIETNAM(北部紅河デルタ地方フンイエン省)において、従業員による業務上の横領が発覚したと発表した。
(C) 竹田iPホールディングス |
竹田iPホールディングスの発表によると、2023年7月から同年12月にかけて、PROCESS LAB.MICRON VIETNAMの複数の従業員が共謀して、虚偽の申請を繰り返すなどして複数回にわたり自社の預金を引き出し、総額83億1000万VND(約4900万円)の現金を私的流用していた。
竹田iPホールディングスはこの発覚を受けて、監査等委員会を中心とする社内調査チームを直ちに編成し、弁護士などの専門家の助言を受けながら、資金移動の事実の確認、関係者に対するヒアリングの実施など全容の解明に向けた調査を開始している。
竹田iPホールディングスは、2024年3月期連結会計年度において、4900万円を特別損失に計上する。現時点で類似事案は確認されておらず、同社は関係者の範囲は限定的と判断しているほか、対象者に対する法的措置の検討を進めているという。