恩返しから始まった善意の連鎖、無償で食事を配る宝くじ売り

2026/06/07 08:00 ICT配信

 母親の看病のため、かつて慈善の弁当を受け取っていたジエップ・チュン・ハイさん(男性・60歳)は、その恩返しとして、この4年間にわたり宝くじの売り上げから資金を捻出し、ホーチミン市ビンチュンタイ街区にあるレバンティン病院の門の前で何百食もの食事を無償で配り続けている。

(C) VnExpress
(C) VnExpress
(C) VnExpress
(C) VnExpress

 ある日の午前、ハイさんは大きなプラカゴバッグを3つ、古いバイク「ホンダ・ドリーム(Honda Dream)」に積み、レバンティン病院の門の前に向かった。

 路肩にバイクを停めると袋を開け、50食のベジタリアン弁当、80個のバインミー、そして4房のバナナをバイクのシートに並べた。まだ日差しが頭上に達する前の時間帯だったが、すでに何十人もの患者や家族が立って待っていた。

 シャツの背中を汗でびっしょりと濡らしながら、ハイさんは1人ひとりに治療中の科や病室を尋ねた。彼はまず患者に食事を優先して渡し、その後に付き添いの家族に渡した。「5年前、私も彼らと同じようにここに並んで、慈善の弁当を受け取っていたんです」と、ハイさんは食事を配りながら語る。

 約1時間後、最後の食事を配り終えると、ハイさんはそこから3km離れたビンチュン街区にある下宿部屋へと急いで戻った。部屋では90歳の母親が、彼が帰ってきておむつを替え、身体を拭き、食事を食べさせてくれるのを待っているのだ。家の用事を済ませた後、彼は宝くじを200枚受け取り、午後の販売に向かった。

 ハイさんはかつて運転手をしていたが、度重なる家庭の不幸や事故によって労働能力が低下し、宝くじ売りと廃品回収で生計を立てるようになった。20年以上前に妻と別居して子どもが妻について行った後、彼は母親と一緒に暮らすため、ビンチュン街区へ移り住んだ。

前へ   1   2   3   次へ
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

新着ニュース一覧

 開発および建設技術コンサルティング業務を手掛ける株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル(東...
 サーバー側の使用言語が判明している世界のウェブサイトの約7割で使われているプログラミング言語「PHP...
 政府は、契約に基づき海外で働くベトナム人労働者を対象に、募集準備から選考、出国、海外での就労、帰...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 南部メコンデルタ地方ドンタップ省ミーアンフン村(xã Mỹ An Hưng、旧ラップボー郡タン...
 電子商取引(eコマース=EC)データ分析プラットフォーム「ユーネットECI(YouNet ECI)」の最新レポートに...
 政府は20日、治安・秩序分野における行政手続きおよび投資事業条件に関する複数の政令を改正・補足する...
 ホーチミン市のサイゴン川を跨ぐ歩道橋建設工事で21日朝、主径間を構成する鋼製アーチ部分の架設・連結...
 免税店運営のベトナム・デューティーフリー(Vietnam Duty Free=VDF)はこのほど、ハノイ市ノイバイ国際...
 観光バスブランド「シティ・サイトシーイング・サイゴン(City Sightseeing Saigon)」を展開する地場観...
 ハノイ市ボーチーコン(Võ Chí Công)通りで20日午前、ハノイ心臓病院の第2拠点が開院し...
 後払い(Buy Now Pay Later=BNPL)決済サービスを手掛ける株式会社ネットプロテクションズ(東京都千代田...
 日本の財務省が発表した2026年9月の貿易統計(速報)によると、ベトナムの対日貿易収支は前年同月比+45.2...
 拡張現実(AR)スポーツ「ハドー(HADO)」を開発・展開する株式会社meleap(東京都港区)はこのほど、ホーチ...
 プリンターや家庭用・工業用ミシンなどの製造を手掛けるブラザー工業株式会社(愛知県名古屋市)のベトナ...
 トー・ラム書記長 兼 国家主席は19日から21日の日程で国賓としてデンマークを訪問し、20日に行われたメ...
トップページに戻る