サーバー側の使用言語が判明している世界のウェブサイトの約7割で使われているプログラミング言語「PHP」において、認証なしでサーバー上の任意のコードが実行される恐れがある2件の重大な脆弱性(通称「PHP2Shell」)が発見された。
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ベトナム人エンジニアのタイ・ズオン氏が最高経営責任者(CEO)を務める米国のセキュリティ会社であるカリフ(Calif)の研究者ライアン・オースティン氏が、米国の人工知能(AI)開発企業であるオープンAI(OpenAI)のAIモデルを活用して、このうち1件の脆弱性を発見した。別のセキュリティ会社Wizは両脆弱性を独自に発見している。サイバー攻撃を防ぐため、世界各国の政府機関などが一部のウェブサイトを一時停止する事態に発展している。
10年以上潜んでいたメモリ管理の欠陥
今回発見された2件の脆弱性は、PHPのメモリ管理に起因するもので、10年以上にわたりコード内に潜んでいた。2026年8月、カリフの研究者がオープンAIの支援を受けて行ったコード監査で、AIモデル「GPT-5.6 Sol」を活用し、このうち1件を特定した。
約2か月にわたり非公開で修正作業が進められ、PHP開発チームなどによって約200ファイルに及ぶ修正が行われ、1万行以上のコードが追加・修正された。当初は10月22日の公開を予定していたが、事前に情報が流出したため、10月21日に前倒しして修正版が公開された。
各国の政府サイト停止と発見企業の背景
これらの脆弱性の判明を受け、フランスの内務省やオランダの電子認証サービス「DigiD」、ベルギー外務省、ドイツの政府機関などが一時的にウェブサイトをオフラインにした。日本の高市早苗首相もサイト管理者に対してPHPの使用状況の確認と迅速な更新を呼びかけた。
カリフはホーチミン市出身で元米グーグル(Google)のエンジニアであるタイ・ズオン氏らが設立した企業で、2024年6月にはホーチミン市に現地法人カリフ・ベトナム(Calif Viet Nam)も設立している。







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