アグリツリー、ベトナム国内で実証設備を稼働開始 現地法人も設立

2025/12/04 02:17 JST配信
  • ベトナムでソーラーシェアリング導入促進
  • 気候変動への適用の効果に期待
  • 北部・中部・南部に計7つの実証設備設置

 ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)を中心とした太陽光発電設備及び蓄電池設備のコンサルティング・設計・資材調達・施工・維持管理、農作物の生産を手掛ける株式会社アグリツリー(福岡県那珂川市)は、ベトナム国内で7つの実証設備の稼働を開始した。また、ベトナム現地法人の設立を完了した。

(C) アグリツリー
(C) アグリツリー

 ベトナムの農水産業では、気候変動の影響による高温障害、葉焼けや土中水分の蒸発量の増加が課題となっている。ソーラーシェアリングの太陽光発電パネルによる部分的な遮光は、高温や強すぎる日射から農水産物を守る「気候変動への適用」効果が期待でき、農村における分散型再生可能エネルギーインフラとしても大きな可能性がある。

 同社は、2025年に九州大学(福岡県福岡市)、ベトナム農業学院(VNUA、ハノイ市)、カントー大学(南部メコンデルタ地方カントー市)と連携し、ベトナム北部・中部・南部に計7つの実証設備を設置し、ソーラーシェアリングが農水産物生産に及ぼす影響の学術知見を獲得し、環境と生産性評価の方法を開発する。

 合わせて、農水産物生産現場における新たな二国間クレジット制度(JCM)方法論を検討すると共に、ベトナム農業環境省と同省傘下の農業設計計画研究所(NIAPP)とソーラーシェアリング導入ガイドラインの共同策定にも取り組んでいる。

 これらの知見を活かして、ベトナムでソーラーシェアリングを拡大すべく、現地法人のアグリツリー・ベトナム(Agritree Vietnam)をホーチミン市に設立した。これにより、ベトナムにおいてソーラーシェアリングの導入サポートから維持管理までを一気通貫で提供できる体制を構築していく。なお、現地法人の資本金は26億2000万VND(約1500万円)となっている。

[2025年12月2日 株式会社アグリツリーニュースリリース A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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