- 現在はラム書記長が国家主席を兼任
- ラム氏、5月に公安相から国家主席に昇格
- 8月に書記長に就任、反汚職を堅持
ブイ・バン・クオン国会事務総長・国会官房長官は26日、第15期(2021~2026年)国会の第8回臨時国会閉会後の記者会見で、ベトナム共産党中央執行委員会の決議により、10月開会の次期国会で新国家主席を選出すると発表した。
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現在、国家主席のポストは、国の最高指導者であるベトナム共産党のトー・ラム書記長が兼任している。
ラム氏は、違反の発覚により更迭されたボー・バン・トゥオン前国家主席の後任者として5月に公安相から党序列2位の国家主席に昇格した。さらに、7月に死去したグエン・フー・チョン前書記長の後任者として8月から党序列1位の書記長に就任した。
ラム氏は7月、国家主席就任後の初の外遊先としてラオスとカンボジアを歴訪。さらに8月には、書記長就任後の初の外遊先として中国を訪問し、習近平(シー・ジンピン)総書記 兼 国家主席と会談した。
ラム氏は習氏との会談で、ベトナムは常に越中関係を最優先事項としていることを強調し、世界情勢が複雑化する中、「4つのノー」の政策(◇軍事同盟に参加しない、◇第三国に対抗するために他国と協力しない、◇他国がベトナムに軍事基地を設置する、または第三国に対抗する目的でベトナム領土を使用することを認めない、◇国際関係において武力行使、または武力行使の脅迫をしない)を堅持していくことを確認した。
なお、ラム氏は、チョン前書記長が提唱した反汚職と全方位外交を堅持していくとしている。