韓国で開幕したアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するため、同国を訪問したルオン・クオン国家主席は慶州(キョンジュ)市で30日、李在明(イ・ジェミョン)韓国大統領と会談した。

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　李大統領はこの席で、韓国が外交政策上で常にベトナムを中心的なパートナーと位置づけていると強調した。一方、クオン国家主席は、両国が信頼できる戦略的パートナーとなっていることを喜ばしく思うと述べ、ベトナムが一貫して韓国との関係を重視していることを確認した。

　双方は、ハイレベルを含むあらゆるレベルでの訪問・交流を引き続き促進し、既存の協力メカニズムを効果的に運用するとともに、両国間で締結された協力文書を着実に履行し、双方の発展目標に即した互恵的な経済協力を一層強化していくことで一致した。

　クオン国家主席は、2030年までに両国間貿易額1500億USD(約23兆円)を達成できるよう緊密に協力することを提案し、韓国企業がベトナムで安心して長期的に投資できるよう便宜を図る用意があると述べた。

　李大統領は、韓国が経済・貿易・投資分野において戦略的に重要なパートナーとして引き続きベトナムを重視していくと強調し、ベトナム人労働者の受け入れの拡大や対象業種の拡張を進め、技術移転や裾野産業の発展に関する協力を進めることを確認した。さらに、韓国企業の対ベトナム投資拡大を支援するよう要請し、特に、インフラ、エネルギー、新都市建設などの分野での協力促進を希望した。

　また双方は、科学技術、イノベーション、デジタル変革、人材育成などの分野を両国間の協力関係の新たな柱として具体化することで一致し、教育訓練や文化、人的交流を強化して相互理解と接続性をさらに深めていくことで合意した。