南部地方ドンナイ省ビエンホア市から省南東部ロンタイン郡までの路線バスがこのほど認可され運行を開始した。しかし、これまで公共交通手段のなかったこの路線に突如路線バスが登場したことから、これまでバイクタクシー(セオム)を利用していた客のほとんどが安い路線バスを利用するようになった。
突然収入源の途絶えたセオムの運転手たちは、これを黙って見過ごすわけにはいかない。すぐに運転手らはグループを結成し、様々な嫌がらせを開始したのである。まずはバスの停留所を示す標識の撤去だ。セオムグループは次々と路線上にある標識を根こそぎ取り外していった。次にバスへの投石である。客を乗せようとスピードを落としてきたバスにめがけ投石し、さらには客を降ろすために開けたドアから進入し運転手を引きずり下ろし、殴る蹴るの暴行を加えるなどエスカレートしていった。現在公安当局が捜査に乗り出しているが、解決には程遠い状況だ。